ぼくと彼女に降る夜 フェイクマスター〜虚夢を語る者

1巻から心中する覚悟で買ってます。丸一年かけての2巻目。
ナイトサクセサーがシリーズタイトルかとおもいきや、こっちがメインタイトルとは。
某八月作品集と違って、これの略称はなかなか決定打ってのが出そうにないですね。
で、内容なんですが。


基本的な設定や構成は凄い好みです。
なんか話が聖杯戦争某っぽい印象は認めますが、「これは別物」と割り切って読んでいけばきちんと別物だとわかります。
まあ、仮に同一の設定で書き出したとしても良くも悪く某聖杯のアレの作者は特殊なので、パクリにはならんとは思いますが。


現状では突飛な部分こそ目立ちますが、話の流れは悪くない。描写(比喩)や演出などの肉付け部分がてんでダメなんですが、そこらへんはレベルアップ可能な領域だと思うんで、レベルアップの期間が取れればいつか化けるんじゃないかと。


まあ、文句垂れてますが夢中になって読めました。次の巻も楽しみにしてるんで、筆者にはがんばっていただきたいと思います。


そういえば、深崎氏の挿絵がいい方向で肩の力が抜けて安心しました。
1巻の時、モノクロ絵とかすげえ苦労して描いてる(というか描きこみ過ぎ)
印象があって、こんなことやってると手壊しそうとか思ったもんだけど、
これなら心配ないかなと思いました。
いやはや、イラストレーター業界って何かにつけ手を壊したって事件に事欠きませんので、高クオリティの絵を描く人については常に心配しております。てか、KEI画廊のひとが援護射撃してくれるとか、帯にも価値がつきそうやね。うっぱらう気はないですが、帯ごと大事にしあいと思います。



これだけだと硬いんで最後に息抜きに見苦しいことを言いますと、だいぶヨルが可愛くなりました。
嫁度でいうならば


アイリス>>>>>>>>>>>ヨル>(超えられない壁)>>砂糖



アイリス>>>ヨル>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>その他


ぐらいまで詰めた感じ。だがアイリスが可愛すぎるのは如何ともし難い。
まじかわいいよアイリスせんせー


感想長。俺どんだけ好きなんだこのシリーズ・・。



ついでだから、もひとつラノベ感想をおまけ。こっちは全然安定してます。
「ぼくと彼女に降る夜」は、乱文とか超展開に慣れてないと真面目に読めないでしょうし、
人に薦めるなら俄然こちらを推します・・。