50曲目:六十年目の東方裁判 〜Fate of Sixty Years(東方花映塚 〜 Phantasmagoria of Flower View./上海アリス幻樂団/同人ゲームSTG)

クライマックスが『六十年目の東方裁判』で(ってこの曲まだ出してなかったのか・・まあ後日)ほぼ確実に製作者は終戦とそれにまつわる裁判を意識していたのではないか。
なんつうか、自分も結構この時期の事(あえて歴史とは言うまい、)を色々知る機会があったのですが、極東裁判をはじめ、この時代には様々な思惑が錯綜していたんだな、と思ったものでした。
考えすぎるぐらいに考え抜いた思いがある一方で、極めて浅はかな考えがあり。
冷徹さと義理人情が入り混じり。乗換えの早い人がいる一方で時代に取り残され、途方に暮れる人々がいて。
「当時の政治家が悪い」「裁判は押し付けだ」と叫ぶのは自由ですし、そういう主張をできる所があるのは確かです(とはいえ、自ら胸を張って主張する事か常々疑問に思いますが。)
また、法的に見ればこういう場で感情を持ち込むのは恐らく望まれることではないでしょう。
そして法的な議論の場においての主張ならばそれで必要かつ充分でしょう。
ただ、終戦とそれにまつわる裁判について法的・合理的に主張する一方で、感情の交錯した終戦とそれにまつわる裁判について知っていてもいいのではないか、と思う。


昭和史になるとどうしても熱くなる自分がいます。
「妖怪でない者を退治したことすら少なくない」
「そう、貴方は少し業が深すぎる」
「貴方はその紫の桜が降りしきる下で、断罪するがいい!」